結婚式、きちんと著作権対策をしてみた。

私事であるが、最近結婚した。
なんとかかんとか結婚式も無事に行うことができた。

その結婚式だが、予想外にも最近話題のあの問題に直面する事になったのだ。

 

 

そう、最近話題になっているJASRACである。

結婚式で新郎新婦が色々と趣向を凝らすBGM、あれにもJASRACの問題が絡んできていたのだ。そこで、せっかくなのできちんとこの問題に取り組んでみて、実際の姿を暴いてみることにした。
ま、これからのご同輩に参考となれば嬉しい(笑)

 

1. 結婚式と著作権
2. 式中のBGM
3. プロフィールビデオのBGM

 

1. 結婚式と著作権
自分も式場で聞くまでは全く知らなかったのだが、数年前より各式場ではJASRACとの契約が結ばれるようになっており、
「かけたい曲ならなんでもかけられる」
訳ではなくなっているようだ。

 

基本の知識はこのページが詳しい。
ブライダルでの音楽利用について JASRAC

 

式場での説明を簡単に言えば、
かけられる曲:CDとして販売された曲
かけられない曲:CD製品が存在しない曲(ネット配信含む)
となる。

式場にもよるので例外はあるだろうが、恐らくJASRACとの契約内容に音源の範囲があるのであろう。また、式場はわかりやすさ等を総合的に判断して
「購入して入手したCD製品」
と説明していた。

・レンタルCDをコピーしたCD-R
・MDやレコード
・iPhoneからの再生
なども不可とのことである。
ここで、一応の音楽好きとして様々な音源で相当な数の曲を所有していたが、それらのかなりの割合がBGMとしてかけられない事に気がついた。

また、結婚式の定番のひとつにプロフィールビデオというものがある。
新郎新婦の今までの写真なんかを動画にして見せるショートムービーだが、そこに使用するBGM音源もややこしい事になっていた。

簡単に言えば、
a) 1曲だけ使用する。
b) 動画素材には音は載せない。
c) 実際の再生時には、動画再生と同時に曲(CD)を再生する。
というもの。
正直、説明を聞きながら「え?」となる話だ。特にC。
音源ももちろん上のBGMと同じ種類でなければならない。つまり「購入して入手したCD製品」のみ。

2017年現在、一般的な挙式式場やホテルなどでは、これらの規定を満たした上で結婚式に音楽を使用することが求められている。今回の件も、式場は4つ星以上のホテルである。
こうした話を聞きながら、個人的には「あり得んなー」と思ったし、説明の最中に早速なんとかこれをクリアする手法を考え始めたほどだ。

だが、ちょっと待て。
裏技的な手法でクリアして式場に迷惑をかける方法もあるが、それよりも果たして実際に横暴な金額を要求されるのか、どの程度理不尽なのか、少なくとも、せめて著作権者側と正面から向き合ってからでも良いのではないか。それを確かめてからでもJASRACを非難するのは遅くない。
そう思うに至った。

 

 

結果から書こう。

最終的に自分は以下の金額を3つの団体に支払った。
JASRAC(著作権)—¥216
Nextone(著作権)—¥432
日本レコード協会(著作隣接権)—¥6,480

これをどう判断するかは読者に委ねたいと思うが、少なくとも個人的にはJASRACより日本レコード協会が圧倒的に多額の請求をしてきた点は無視できないと思う。
問題となっている徴収後の経緯についての透明性なども、じゃあ日本レコード協会の透明性がJASRACとどの程度違うのか、僕には不明でもある。

ともあれ、上の金額は以下の内容についてかかったものだ。

 

2. 式中のBGM
実はこちらについて実際の請求は発生していない。だが、ここが出発点なのでこれから書いていく。

上にも書いたように、レコード、レンタル品をコピーしたCD-Rなどは式中にかける事ができない。
これらをもしかけたいなら、JASRAC以外の権利団体が「演奏権」を持っているので、あなたが直接その「権利団体と1曲ごとに許諾交渉」をする必要があるという訳だ。
では、その権利団体って誰?連絡先は?
それは、曲ごとに違い、自分で調べるしかない。連絡先?知るかよ。である。

例えばこういうデータベースを使用したりする。
作品データベース検索サービスJ-WID(ジェイ・ウィッド) 日本音楽著作権協会
洋楽ならこちらなんかを見る必要があるかもしれない。
Search Copyright Records – Library of Congress
ここに載っていない曲は…? うーん…
不正確かもしれないが、恐らくこの手順が必要になるのだと思う。

これは結婚式が「営利目的」の音楽利用と判断されるために、こうした非現実的な手順が求められるのである。特に「式場」が結婚式に営利目的で関わっている点が、この判断が覆る可能性を低めていると思う。
また、ノウハウを持ったこの業界の企業と違い、個人が利用できる包括契約などの便利な制度が整備・周知されていない事も、この新しい事態の中で個人が迷える子羊となる原因なのだろう。

一応、念のためというか、チャレンジ精神で1曲だけ「直接コンタクト作戦」でやってはみた。この曲である。
Ed Sheeran – I See Fire (Kygo Remix)
この曲は、Soundcloudでのネット配信オンリーであり、CD-R等に「複製」し、式場で「演奏」する許諾を得る必要がある。Kygoは他の曲に関して日本ではソニー・ミュージックエンタテインメントの契約だが、この曲は「管理音源ではない」という。
そこで彼のマネジメント会社へも何度か連絡したが、返事はなかった。
ま、当然か。

この時点で、僕は「曲ごと交渉作戦」は諦めた。手間とか、色々無理すぎる。
なのでレコードやCD-R類をすべてCDとして買い直して、なんとかかけられる条件に収める事にしたのだ。
(結果的に世界中からCDを探す事になったのも、むしろ楽しかったのは秘密である。)

 

3. プロフィールビデオのBGM
さて、こちらが本題である。ここで許諾申請が必要となった。
当初、説明通りの形で制作するつもりであったプロフィールビデオであるが、どうしても尺があまる。8分ほどになってしまい1曲だけの予定が2曲必要になりそうであった。1曲の同時再生も半ば冗談みたいな話だが、2曲を「曲間なしで続けて再生」は不可能だ。

という事でプロフィールビデオ使用を目的として、「音楽の複製利用」申請を行った。

「音楽の複製利用」とは、CDから別の形に「複製」して、少し編集したりして「利用」する事だ。リミックスはだめだけど、曲の後ろをカットしたりは大丈夫。
1曲めを途中でカットし、2曲めも尺通りにカットしてDVDに収録することができる。

 

今回は、許諾取得も考慮して「簡単な」曲を選んだ。手順は以下の通り。

1) 曲がどこに申請すればよいか確認する。
ここへ聞いてみた↓
結婚式で使う音楽著作権を一括代行処理「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」 ISUM

こんな形で返事を頂き、連絡先を入手する。

《サンキュ./DREAMS COME TRUE》
・「著作隣接権」 一般社団法人 日本レコード協会
メール:******@riaj.or.jp
・「著作権」 一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)
HP:http://www.jasrac.or.jp/
電話:03-3481-2125(平日9時~17時)

《BOY MEETS GIRL/TRF》
・「著作隣接権」 一般社団法人 日本レコード協会
メール:******@riaj.or.jp
・「著作権」 株式会社NexTone
HP:http://www.nex-tone.co.jp/

2) それぞれに連絡をし、必要手続きを確認する。
団体によってメールだけで良かったり、アカウント取得して専用サイトからの申請が必要な場合もあり、印刷、記入、郵送が必要な場合もあった。

3) 請求書、または許諾書が届き、使用可能となる。
支払いも、前払い後の許諾と事後(締め日後?)に支払いという団体もあった。
基本的に業者向けシステムに感じるのは仕方ない。

基本的にはこれで完了だ。
許諾さえ取得できれば何もする事はない。例えば作品内への許諾番号の掲示や式場に提示する必要もない。逆に、聞かれない限り許諾したかどうかを公表する機会もない。

 

 

さてさて、やはり金額の部分は関心も高い分野だろうから、あえて公開する。

これはNexToneである。¥432。【著作権】


まあ、正直この価格であれば、まっとうとしか思わなかった。前金による許諾である。許諾申請の専用サイトにアカウントを作ってから申請するシステムで、一度きりの個人には手間のかかる方式だ。

 

これはJASRAC。¥216。【著作権】


郵送であったり、許諾まで2週間もかかったり、正直面倒くさい。
許諾後に送られてきた明細もこの通り。色々書いてるが、実際の価格は大したことないと思う。後払いである。

 

これは日本レコード協会だ。¥6,480。【著作隣接権】

単純に1曲3,000円。算定根拠もわからない。前払い許諾。
あくまで個人の感想だが、雑なことこの上ない。おもねって考えるに、著作隣接権への料金として考えると「演奏」するだけなら安いが「複製」するならワンランクアップするよ、とそんな感じだろうか。

ちなみに先日ニュースになったGLAYは、この日本レコード協会への「著作隣接権」の話である。
GLAY 結婚式での楽曲使用どうぞ!著作権料徴収せずと発表「無償提供したい」 (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

 

いかがだろうか。
2曲の使用で¥7,128。曲当り3,500円だ。
高いと思うだろうか。
誰のせいで高くなっているのだと思うだろうか。

 

個人的には、ふと電気自動車での「Well to Wheel」の話を思い出したりした。
曲の誕生から結婚式での演奏まで「どこに誰が金を支払うか」問題だ。

 

余談だが、式場は更なる脅威の心配もしていた。
結婚式では、終わったあとに式を撮影した動画をDVDなどにしてくれる。当然これには式中のBGMが録音されてしまうが、これも著作権問題のために販売できなくなるかもしれないとの事だ。

結婚式業界にとって、著作権はある種の外圧なようである。

近い将来、結婚式の形態はまた変化していくだろうし、それはそれで単純に悪いこととも思わないけれど。

 

 

 

※更に余談だが、これらの方式は式場によっては必ずしも徹底してもいないようだ。ま、一般の人々にこれを説明されても、簡単に理解は難しいだろう。

広告

2017下半期中国映画レポート

もはやこの時期、下半期としてまとめるしかないが、残念ながら最近はそれほど見られなかった。

見たのは以下の6本。香港が多い。
1. 大闹天竺
2. 原諒他77次
3. 拆弹专家
4. 目擊者
5. 美好的意外
番外. 忘不了

1. 大闹天竺 “Buddies in India”
「人再囧途之泰囧」以来のおなじみ、王宝强のドタバタコメディが今度はインドに行ってしまった。

しかしシリーズもここまで続くと、さすがに色んな要素が入り込みすぎて収集がつかなくなっている。本当の意味でドタバタな作品。末期だな。

2. 原諒他77次 “77 Heartbreaks” 邦題「77回、彼氏をゆるす」

香港のラブ・ストーリー。好きなことを追求しようとする男、相手とのバランスを考える女。相手への不満を77回記せるノートをキーに空回りする想いを描く。二人が鎌倉へと旅行し、そこでも道順を巡って喧嘩する場面が描かれる。日本旅行への感覚が伝わってきて面白い。類型的ではあるかな。

3. 拆弹专家 “Shock Wave”

アンディ・ラウこと劉德華の香港アクション。世界では春頃に公開していた覚えがある。九龍と香港島を結ぶトンネルという、よく知られた場所でのテロを題材に、アンディ・ラウは爆発物処理班を演じる。さすがのビッグ・バジェット、鉄板のキャスト。冒頭から盛り上がるし、最後まで楽しめた。

4. 目擊者 “Who Killed Cock Robin”

渋く見せる台湾サスペンス。じっくりと最後まで見てしまった。辣腕雑誌記者が、自身の罷免を期に過去に遭遇した不思議な交通事故の背景を探り始め… まるで韓国ノワールのように、モノトーンの画面、誰もが悪人では…という話で飽きない。

5. 美好的意外 “Beautiful Accident”

中国映画の本領発揮のような映画だった。他人に共感せず、理論だけで仕事をしていた弁護士の女性が、突然2児の主婦となり、自分が変わり始めるコメディ。桂綸鎂という台湾の女優が抜群に見せる。愛嬌、雰囲気の漂わせ方。上手い。映画自体もまとめ方がくどくなく、素晴らしいバランス感を発揮している。特に寓話部分の美術や演出がいい。

番外. 忘不了 “Lost In Time” 邦題「忘れえぬ想い」

ふと昔の香港映画を見て、やっぱり染み入る事を再発見した。2003年制作。変わっているようで変わっていない香港らしさと、同じように変わっていない昔の日本の感覚がシンクロしていた事がよくわかる。あの頃、あれほど日本の歌謡曲が香港の人々に親しまれていたのかも、同じような理由だろう。張柏芝飾(Cecilia Cheung)が素晴らしい。香港のミニバスこと小巴が素晴らしい小道具となっている。

先日訪れて見た、現在の小巴。

忘れえぬ想い [DVD]
忘れえぬ想い [DVD]

posted with amazlet at 17.12.09
GPミュージアムソフト (2006-07-25)
売り上げランキング: 118,141

名古屋、東京、京都

懐かしのギャランVR4。しかもスキーキャリア付きってのが、時代感を更に増して泣ける。

こちらも老いてなお頑張るプレセア。

現役感ある、清潔感のあるラルゴ。

環状ルックのグランドシビック。

しゃぶり尽くされた感のあるシーマ。

十三の近くだが、なぜか絶妙な車種ばかりを集めた、宝箱のような一角があった。

ユーノス500とクロノスの兄弟。

手前には6代目ギャラン。一時期大変よく見た廉価版。警察車両に多かった気がするなあ。

すぐそばにはセフィーロとE30BMW。こっちも相当期間ここで眠っているようだ。

 

かたやこちらは京都北部。潰れたクルマ屋だろうか。ポルシェ944がいる!

GC8のD型インプにマスタング。

こっちもいい感じのが並んでいる。FC、FDのRX-7、NA、NBのロードスター、CR-X、サニトラにキャトルなど。

80年台のダサかった頃のアルファ・スパイダーが2台も!マセラティ・ギブリも!ミニも全部が苔むしている。

金閣寺近くにて。

VWヴァナゴンのキャンパーだ。

嵐山で出会ったスーパー7。

こんな姿も珍しい。

 

素晴らしい黄緑色のゴルフI。これがレストアされて走ってたら相当いい感じ。

名古屋駅近くで見つけたお宝。シトロエンGSやないか!

泉佐野では2台の3代目Vキャンターがいた。

向かい合ってレストアを待つ、のだろうか。

奈良・柳生では330セドとマツダ・シャンテ。

名古屋で信号を渡ろうとしたらやってきたシティ・カブリオレ!元気に活躍している。

これも名古屋で遭遇したアルファ。164クアドリフォリオは勿論マニュアルのV6エンジン車であった。名車だ。

京都を走り回るスナップオン・バン。

今や超貴重になったヒュンダイTB。非常に程度が良い。

美しい、90年代の最後期アルファ・スパイダーだ。

美しくレストアされたバンプラ1100は、大阪・帝塚山にて。

こちらも美しい。1971ビュイック・リビエラ。

こっちは新宿で遭遇したマスタング。

中国BYD製のバスである。京都女子大と京都駅を結ぶバスは、地元民にも「何だろう」という認知度だが、赤いバスはよく見る。なんとここだけの独立したプリンセスラインというバス会社による路線だった。

BYD(比亚迪、比亜迪)と言えばEV。なのでこのバスももちろん電動バスである。先週深圳に行った際も同型車を大量に見かけた。

出町ふたばは朝に買いに行く

ふたばの豆餅を久しく食べていない。
左京区に住んでいて、店にはすぐに行けるのに、いつ見ても大変な行列で、とてもじゃないが買おうとも思えん。

以前こんな記事を見て、「それはそれで面倒くさいな」とか言いながら、なんだかんだ結局何年も食べていないのだ。
「出町ふたば」京都駅で人気の豆大福を行列に並ばないで買う方法 – Fu/真面目に生きる

しかし、ある日の朝早起きした時にふと気づいた。

「そうや、今から買うてきたら人もおらんのちゃうか。」

出町ふたばは朝八時半開店と、結構早くから開けてはる。さすがにこんな時間ならば客も少なかろう。いざ!と早速チャリにまたがった。
到着したのは8時28分頃かな?

おぉっ!少ない!

10人程度しか並んでいない!

それでも並んでんのかい、という言い方もできるだろうが、日中の事を考えれば十二分に少ない。8時半前でももしかしたら開けてはるのかもしれない。とにかくこれならという事で無事にゲットすることができた。

奥では多くの職人さんが既にフルスロットルで作ってはる。

10分ほどで無事に買えたが、終わって振り返ったら20人ほどに増え、更にどんどんと列が伸びていく…8時半に必ず来ないと恩恵を感じる少なさではないという事か…厳しいね。

家で何年ぶりかの豆餅を食べる。やっぱり塩の効いた豆が美味い。

カテゴリー: タグ:

京極かねよのきんし丼

バタバタっとしていた7月末、折しもこの日は誕生日。
晩飯を奥さんと食べようかと考えてたら、行ってそうなのに今まで行ったことのなかった
あの有名店に行くことにした。

「京極かねよ」である。
厚焼き玉子がドカンとのったきんし丼、それに新京極へ向かう六角通沿いで鰻を炙っているのがよく知られていて、学生の頃から服なんかの買い物で通るたびに「あ~食いてえ」と思ったものだ。
だのに、気づいたらまったく行ったことが無かった。

意外に閉店が早く、8時に着いてもラストオーダー30分前なのである。しかし、どんどん来店客が入ってくる。もう半数以上は外国人観光客なご時世だ。
一階は大きな円卓を中心にテーブル席が並ぶ。定食屋的な風情がいい。

漬物をアテに黒ラベルを飲んでいたら、やって来た。上きんし丼。鰻がまるまる隠れている。

そして上鰻丼も来た。炭火の香りがそそる!

それと肝吸い。

厚焼き玉子も大好きだが、本当に鰻を味わいたいのならやっぱり鰻丼の方が香りも味もストレートで美味い。しかし、それなら鰻重の方が更に美味く感じるだろうな、としごく当たり前の感想だった(笑)。やっぱり店の雰囲気がいいな。あまり落ち着きすぎないのが場所柄、むしろちょうどよい。
ところで、価格は20年ほど前からは少し上がったと思う。500円位は安かった気がするな。鰻を食べる事自体、もはや問題行動になりつつあるご時世なので仕方ない。

かねよは、暖簾分けというか本家が「逢坂山かねよ」という名前であるので、そちらもぜひ行きたい。

カテゴリー: タグ:

2017上半期中国映画レポート

ここ最近、これらの中国映画たちを見た。

1. 我不是潘金莲
2. 28岁未成年
3. 情圣
4. 乘风破浪
5. 嫌疑人X的献身

1. 「我不是潘金莲」

今も中国一の美女と言えば彼女を指すのだろう、というイメージの范冰冰 (ファン・ビンビン) が主演。1枚めポスターの2人は同じ彼女。范冰冰がこんな泥臭い田舎の女性を演じる、というのも一つの売りになっているようだ。

ただ、それよりもまずはこの不思議な画面に吸い寄せられる。

冯小刚新片《我不是潘金莲》首曝预告

丸く切り取られた画面の中で、昔ながらの生活が営まれ、理不尽さに耐えながら地道に努力する女性が、じーっくりと描かれていく。社会の、というか立場に固執する人々を皮肉っぽく描いていく。
絵画的だが泥臭い。美しい風景とかではないのだが、見ていて飽きない。とはいえ、話もじーっくりと進むので中々最後まで見るのは辛かったが(笑)

英語タイトルは “I Am Not Madame Bovary” で、原題も「私は潘 金蓮ではない」である。潘 金蓮とはウィキペディアによると水滸伝などに登場する「絶世の美女だが性欲・物欲・向上心が強く、夫を殺して情夫との淫蕩にふける典型的な悪女・淫婦」の象徴的な人物のこと。英題のボヴァリー夫人も同じような人物。もし邦題をつけるなら、誰の名前を充てるのだろうか。
などと思ってたら、既に原作の邦訳が出版されていた。

わたしは潘金蓮じゃない
劉 震雲
彩流社
売り上げランキング: 866,422

 

2. 「28岁未成年」

学生時代から付き合って10年、同棲も5年して今さら別れの危機に陥った28歳女子が、17歳に戻れるチョコレートを手に入れて…というラブコメ。

《28岁未成年》Suddenly Seventeen || 爱情版预告

主演の倪妮 (ニーニー) は28歳と17歳をもちろん両方演じるのだが、彼女の演技力は十分に説得力がある。17歳時代の恋人役には”我的少女時代”の王大陆 (ダレン・ワン) !

 

3. 「情圣」

既婚子持ちの代理店勤務の30過ぎ男 (肖央) が、広告でやってきた韓流モデル (クララ、イ・ソンミン)に何とかお近づきになろうと必死に頑張る…というコメディ。

《情圣》Some Like It Hot || “搞事”版预告

肖央という主演俳優は、どっかで見たな~と思っていたら、王宝强「唐人街探案」に敵役で出ていたのであった。脚本や制作もやったり音楽でも有名らしい。
しかし、映画はまあゲスい。コメディとして面白いけど、見ててもひくレベルで男目線だけのゲスい努力が続くので、人を選ぶ映画だろうな…

 

4. 「乘风破浪」

あの80后世代の人気作家・韩寒 (韓寒)が監督した第二弾作品。僕は「ネオ・チャイナ」という本で彼の人気を知った。しかも、現在はラリーもやっている。ずーっと気になる存在だ。

話は、父親との確執を抱えた男が、事故をきっかけに父親がまだ結婚する前の時代へとタイムスリップし、同世代の父親と共に過ごしながら父親の実像へと触れていき…というもの。大きなクライマックスも少なく、穏やかに話も進んでいき、落ち着いた作りで楽しめる。質も高い。

《乘风破浪》曝终极预告

それにしても、主演の邓超 (ダン・チャオ) は本当に忙しそうだ。美人鱼はじめ、いろんな映画でしょっちゅう目にする。今が俳優人生のピークなんではなかろうか。

タイトルにもなっていて、劇中でも歌われる「乘风破浪歌」はさだまさし「関白宣言」の中国語版だそうな。しかも今回は韩寒みずからが作詞をしている。

「男子汉宣言之《乘风破浪歌》」というのが正式名なんだろうか。「関白宣言」は中国漫才”相声”の定番ネタにもなっているようだ。もちろんさだまさしのがオリジナルなんだろうが、歌詞がネタなのかタイトルだけなのか、一度聞いてみたい。

冒頭と後半に、やはりラリーやドリフトのシーンが出てくる。当然所属していた/いるスバル・ラリーチーム・チャイナのWRX STi。しかも、タイムスリップ場面ではちゃんとインプになっていて、90年代に時代考証も揃えている(笑)

 

5. 「嫌疑人X的献身」

言わずと知れた東野圭吾の大ヒット作品「容疑者Xの献身」の中国版である。2012年の韓国版に続き今年の4月公開となった。監督はあの「左耳」の、歌手で俳優でもある苏有朋 (アレック・スー) だ。

しかし、実際にはかなり手堅い方向でのリメイクになっていて興味深かった。福山雅治や柴咲コウが彩りコメディ要素も混じっていた日本版からすると、非常に「暗い」映画になっていた(笑)
俳優も、王凯(ワン・カイ)张鲁一(チャン・ルーイー)という2人が主演なのだが僕は知らなかった。特に张鲁一はドラマで有名らしい。

この映画の車両はBYD (比亚迪) というメーカーがスポンサーなのだが、そのせいで同社が誇る”車庫出し”機能をさりげなく盛り込んでいて面白い。僕は知らなかったので、えええ???と映画そっちのけで気になってしまったものだ(笑)
全新速锐 比亚迪汽车 (速锐がモデル名である。)

ここより

タイガー・ビール工場見学 in シンガポール

シンガポールを代表するビールといえば、なんといってもこのタイガー・ビールである。
南国らしいすっきりした飲みくちで、僕も勿論大好きだ。

そのタイガーのビール工場がシンガポール国内にあり、行ってきた。

シンガポールと行っても外れである。MTRの終点、Joo Koon駅からさらに15分ほどバスに乗り、マレーシアの国境となる島の端にある。

公式サイトから予約をしたら、支払いもすべておしまい。
しかし、僕は予約時間に遅れてしまい、見学はほとんどできず…
まあ良いのだ。目的は別にあるのだから!

見学はおよそ40分程度で、(おそらく)製造工程も見れて、タイガー・ビールの歴史も垣間見ることができる。ラベルデザインの変遷。

昔のロゴデザインも十二分に素敵だ。

ポップである。

英語、中国語、マレー語が併記されたポスター。80年代らしいCMを見ながら、味わい深いポスターを見る。

工場見学の最大の目的はこれである!タイガー・ビール・オリジナルジョッキ!街でタイガーをオーダーしても出て来る、あのジョッキが手に入るのはこの工場見学でのみ、なのである。このロゴがカワイイので前から密かに欲しい欲しいと思っていたのだ。

たしか、2個セットで2000円弱…だったと思う。

工場から遠路はるばる帰ってきたら、近所の中華料理屋でまたタイガー・ビール。ついでに買った栓抜きと。

ちなみにタイガーは今、このラドラー・シリーズに力を入れていて、今回はレッドグレープフルーツ味が登場していた。以前はレモン味で、どちらもアルコール度数は2%と低めに抑えてある。どちらも美味い。