消されていく生業(なりわい)

今日はこの映画を見てきた。
ヤクザと憲法

ドキュメンタリーではよく知られる東海テレビの制作。

実際の堺にある組事務所とヤクザの日常に密着したドキュメンタリー。今の彼らの境遇は大変厳しい。ある種、面子を潰す事にもなる、その部分に焦点を当てている。

見終わって思うのは、「これも消されていく生業(なりわい)の一つなのだ」という事。
もはや滑稽ですらあったりする、彼らの現実感からかけ離れた風習・しきたりは、つまり社会との欺瞞が無いと存在し得ない。存在していないふり。

そして、それでも彼らの存在理由が存在する場所も、未だ僅かではあるが残っている。

人々のやり取りが面白い。

1. (事務所で、テントの中身が銃では無いのかと問われ)銃刀法で禁止されてますやん。(銃無しで抗争が起こったら)どうすんのかは僕らは考えないですけど。

2. (新世界の串カツ屋の女将が、客がヤクザの親分と知っているかと問われ)誰が守ってくれんのん。おもろい事言うなあ。警察なんか全然やで。

※ここで、この親分が「ちょくちょく気にかけてくれる」という場面は印象に残った。営業としての自分に足りていないところ。結局こういう事が大事なのだ。胸が痛い。

3. 日本から消えろと言われてる様に感じますわな。(山口組の顧問弁護士)

4. ほな、どこが受け入れてくれるの。(組長)

昨日書いた事とも通じる、「失われていく生き方」である。彼らは行き場が無いからヤクザになった。ではキーパンチャーは行き場があったのか?弁士は?(将来の)一般事務員は?

彼らを嗤う者は、やがて自らを嗤う。

追記
ほのかな孤独が寄り集まっている事務所の雰囲気は、最も男社会的吹き溜まりそのものの姿に感じた。むしろ暖かいというか。
こうした落伍者の吹き溜まりには、それも女性の落伍者には果たしてどんな場所が用意されているのか。僕はまだ知らない。

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技術的失業

最近考えたこと。

元々はいつも聞くラジオでやっていた話。
荻上チキSession22 2016年1月25日Main Session「人工知能」

新技術によって失われる業種=「技術的失業」についてのお話。
例えば電話交換手とか、活動写真の弁士とか、昔はあったが
今はもう無くなってしまった職業は、今後も出てくるだろう。
特に「人工知能」やコンピュータ技術の発展は大きな影響がある。
そこで、そうして自分の仕事を失わないためにどんな技術を習得
しておくと良いのだろうか。そんな感じのお話。

ここで出演の井上智洋という方が話されていたのが、
将来的にも「技術的失業」せず、残りそうな要素として、
Creativity ; 芸術家
Management ; 会社の経営など
Hospitality ; 介護や看護、おもてなし

を挙げていた。

例えば事務的な業種は今後「失業」の恐れが高くなり、それに従事する
割合が高い女性が、改めて危機に陥る恐れがある事も言及していた。
つまり、現在の格差が再生産される可能性がある、と。

とても合点のいく話。単純な人間同士の結びつきだけでは無いが、営業職
である自分はその点では更に自分の仕事を追求する方向を探ろう。
(いや、もちろん3要素すべてが大切なのは前提として)
ただ一方で、同僚は事務的な役割を担当しており、彼らには今の仕事に
プラスして、例えばマネージメントやクリエイティビティを伸ばしてもらう目線を
伝えていく方が、会社(チーム)として能力向上に繋がるのでは…と。

上から目線でなく、「気付き」として用意しておきたい。

※参考記事: 人工知能とロボットについて|Takahisa Shimoda|note(ノート)

中国人的怀旧

こちらではNHKも見れるのだが、CCTV(中国中央电视台)も見れた。中国のNHK。

とても興味があって、わざと垂れ流しで延々とかけていた。
日本では、さも国の意向が全面に出た放送をしていて、反日ドラマばかりやってたり、ニュースも全然自国よりのプロパガンダ的だったり、みたいな印象だが全然そんなこと無いぞ。

朝はニュース、昼はドラマばっかり。あと地方に出かける旅番組的なのとか。

これは向こうでも見た。知らない中国の風景がとっても面白い。そして器の話。

漫才も多かった!あと何よりコメディー劇。新喜劇みたいな感じで見てても何となくわかる、気がする(笑)

そして一番印象的だったのは、こういうポエム?というか詩的な言葉を流していく番組が時々挟まれる事。
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“又在这个春天的起点(春が始まろうという時)”
5分だか10分だか、深夜に幻想的な風景と共に春(新年?)の始まりを謳う。恐らく政治的なものは全く無い。むしろ漢詩を想像したし、中国の人がSNSで良くシェアしている恋愛のポエムと同種のものを感じた。これは一種の伝統なんだろうか。
いろんな事を考えながらぼーっと見ていた。この感覚はとても面白い。

中国人のノスタルジー。

機内ではこの映画を見た。「落跑吧 愛情」 台湾、香港、中国の合作。

女性向けというか、ファンタジーだね。

タイの車以外の

今回目についたのはヨーロッパ車が多かった。
本当はもっと街を走る埋もれそうな古いクルマたちを撮りたい。

泊まったホテルに、なんとデイムラーとメルセデス。特にデイムラーはホテルの送迎用として用意されていたものの様子。
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このメルセデスについて。
客先で地元の新聞を見たら、同型のメルセデスを不法輸入した疑いで僧侶の偉い人が捜査中と、大々的に書かれていた。エンジンとボディをパーツ名目として別々に輸入して後に組み直し、関税逃れをした疑い、だそうだ。
DSI bares illegal import of Somdet Chuang’s Mercedes | Bangkok Post: news
56年式の300Bだそうで。まったく同世代。なんたる偶然。

マッカサン駅の近くでは、アルファロメオのジュリアに遭遇。隣のオシリ向けているのもジュリアのセダンっぽい。閉店したガレージのようだが、在庫のまま眠らされているのだろうか。
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こんなところで遭遇するなんて。オースチン1300のMk-2。元マイカーの兄弟だ。レイランドエンブレムを模したかのようなぶっといホイールがご愛嬌。しかし美しい。
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ルンピニ公園の隣ではネオン・フェスタというイベントを開催中らしく、そこに止まっていたのがなぜかフォード・コーティナ。ベスパとのコンビで素敵ですな。
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朝だからイベントは見れず、でもこういうヨーロッパ・エッセンスの取り入れ方のセンスも、もう世界標準レベル。

その向かい側にはプジョー505。ちょっと笑ってしまうオリジナルアレンジが好感。
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またまた遭遇したタイの白バイは、またCBR。どうやらこのチョイスは警官個人が購入するシステムだから、だそうだ。
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お気に入りの場所

バンコク最終日は土曜日。
チケットの都合とはいえ、仕事もできないのでフリーな一日。

暇をもてあます。

とりあえずAsok近くのマッサージを90分した後、本でも読むか、と。

ここへ来た。
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タイ国鉄のフワランポーン駅。大きなターミナルだが、のんびりした雰囲気で改札もなく、人々の日常がゆったりした空気の中で眺めていられる。
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元日本の24系25型。ブルートレインの寝台車がいた。
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クーラーが外されている!

どこに向かうのか、長距離列車と手荷物係。
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昔の日本にもあったんだよ。

食堂車もいる!さぞかし長旅になるんだろうね。
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暮れなずむ、なんだか懐かしいような時間の流れ方。
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そうして時間はすぎていった。
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お客さんと待ち合わせに呼ばれたモール。木々の存在感を上手く使った、とても心が和む素敵な場所だった。
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本当、日本より良いと思うよ。

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今回もバイクタクシーをよく使った。どんなところでもガンガン入っていって最短ルートを選んでくれる。

例えばこんな人混みでもお構いなし。
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こんなに混んでいても、反対車線を走って楽勝!っておいおい(笑)!
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もちろん向こうから車がやってくる。そこら辺をお互いに”うまいこと”やるのがタイ流。

でも、やっぱりこんな広い道をスカッと走るのは、やっぱり気持ちいい。
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暑いし、ノーヘルだし、何かあっても自己責任、でもやっぱりバイクタクシーが一番好きだ。

タイの日常

バンコク到着時、実はあまり予定が決まってなく。特に夜は何となく暇であった。

パソコン仕事を数時間やり、日が暮れて、ふとホテルから窓の外を見ると。
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向かいのビルではまだお仕事をしてはる方々が見える。7時半ころだったが、こちらでも残業、お疲れ様。
彼女は、この日以来毎日この位の時間に目にする事になるのであった…つかの間垣間見る、バンコクの日常である。

バンコク南部に出かけた帰り、初体験のBRTだ。専用レーンを走るバスで、バスの形をした電車みたいなもんである。5バーツと安い。切符の買い方以外は普通のバスみたい。
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変わらずお気に入りのマンゴー&スティッキーライス。
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ホテル最寄りのBTS Asok駅は多分一番近代的。
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広告もいわゆるデジタル・サイネージ化されている上に、向かいホーム上部のディスプレイと連動するというスゴイ機能!サイバーシティTokyoでもこれはやってないだろ!
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向こうと手前、同じ洗剤のロゴが写っているのがわかるだろうか。向こうの15秒CMと連動して手前もアニメCMが流れる。テレビ局とかマツダの車とかシャンプー、栄養ドリンクとか、そんなん。

このCMは衝撃的で面白い。

日本のとは全く違うテイストのやよい軒。

夜、ふと目に止まったので買ってみた。”粉もん”
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バナナと卵を薄皮で巻いて焼き、練乳と砂糖をふりかけてある。
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最終日の朝には、また朝ごはんを食べに例のルンピニ公園を再訪した。
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鶏のもも、肝臓、足の麺。香草入りだが逆に無いと臭みが気になってしまう。
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こっちはご飯におでん的なもの&卵焼き。ちょっと組み合わせが薄味過ぎたかも…
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エンポリアムという超高級百貨店の中にある食品売り場にて。素晴らしくセンスのあるパッケージは、サーモンやニシンの切り身である。
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このデザイン、タイの企業である。是々非々で日本も見習うべきだろう。

不自然に折り曲げられてパッケージされているのは鯖だろうか。
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味の素製のコーヒー。
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これは”カトー”と発音する、ライチジュースにココナッツゼリーの入ったドリンク。
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タイ料理以外の

バンコク出張から帰国。

今回はあんまりタイ料理を食べなかったなあ。中華料理もなし。いつもと違う洋風メインの食生活となった。

独りの晩飯は色々見たけどイタリアンにした。エビのジェノベーゼ。ごつい本を持って行ったのでそれを読みつつ。
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最近はどんどん独りに慣れてきて、もう何の問題もない…良いのかね。

今回泊まったAsok駅近くは最も旅行客と欧米人が多いエリアだ。トリップアドバイザーで探したら小さい店だが評価が高かったので、行ってみることにした。
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カンザス・ビーフ・バーガー。正にアメリカンなハンバーガー。
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のんびり目にやっていて気楽に行ける。タイ娘と二人でやっていたり、観光客的一見さん/またはアジア人(オレの事)にはそれなりな態度だったり、色々思うことはあるけれど。
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これもホテルの裏にある日本食メインの店
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誰もいないテラス席に座ったら猫がやってきた。仕方がないからカルボナーラのベーコンをやったら落ち着いて隣に座り込む。
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とはいえ、実際にはすごい蚊に噛まれつつの食事だった。虫よけ無しにはバンコクのテラスは無理っぽい…

蚊はこっちのテラスでも。顧客が副業で経営するアメリカン風ダイニング。ソイ55というThong Lo駅近くの最もハイソなエリアにある。
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これは、カルボナーラと豚カツのコンビネーション。でも、こってり2種だとしんどいわ。。。トンカツに爽やかなソースでもかかってたらイケるかも。。。

和食も初体験。こっちも同じく顧客経営の寿司屋。内装のセンスが素晴らしい。ここに限らないが、最近出来たと思しきバンコクの店舗は、どこも日本より綺麗でセンスがある。ケチってるようには全く見えない。
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フォアグラ寿司という一品…こってりしてるので生ワサビと一緒に食べるとちょうど良い。
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これにしても、全く日本で食べるのと差がない。充分以上に美味い。恐ろしいな。

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とはいえ、独りで食べるのにちょっと違うのを欲していた。そこで思いついたのは…

やっぱりイスラム料理(ハラール・レストラン)だ。

新鮮な発見を欲していた。

Nana駅近くまで歩いてやって来たイスラム通りの中の大きめな1軒
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クリーンで家族も入りやすいように配慮された雰囲気がハラール・レストランの共通点。ファミレスに通じる空気感があるのだ。

このお店はどうやらパンジャブ料理を看板にしている、らしい。インド北部だな。

上の写真で背中を向けている、メートル的役割の威厳のあるおっちゃんに初めてだって言ってオススメを選んでもらったら、突き出し的なサラダ?がカラフルなソースと共に出てきた。しかしおっちゃん、全然笑わない…ヤーさんレベルに強面だ(笑)
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生のキュウリと玉ねぎ。ライムを絞り、3つのソースをつけて食べる。非常に爽やか。これとカレーを合わせて食べると、とてもバランスが良くて、胃がもたれない。

ラムとじゃがいものカレー、チキンライス。どちらも殆ど辛くないのが驚き。
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ラムは骨付きだが、関節部をわざわざ使って旨味を最大限に引きだしている。すごいよ!

そしてシシカバブ=シーク・ケバブ。本物。てか、日本で食べた事が無い…粗挽き肉で旨味がすごい。
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いや、本当に美味くて大満足。

しかしここ、灰皿もあって、たぶん酒もありそう。イスラムやけどいいのか気になるレベル。さすがタイやな…

ここともう一本の通りは、「完全に」イスラム系しか存在しない通りになっている。どの店、どの人を眺めていてもワクワクする、そんな異世界観。
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